「水道赤錆チェッカー」はご使用になられるお客様の水道水の状態によって、初めは真っ白だったフィルターが、さまざまな色に変化していく場合があります。もちろん長期間使用しても色が変化しないお客様もいらっしゃいますが、水道水に不安をお持ちの方の多くは、赤錆の影響で薄い茶色から濃い茶色へと変化していきます。
稀に緑色に変化するフィルターもあり、これは植物プランクトンが影響していると考えられます。
茶色に変化したフィルター
フィルターが茶色に変化していくことは、水道赤錆チェッカーをお使いの多くの方が、経験されているごく一般的なケースです。
これは水道水に混入した赤錆(酸化鉄)の粒子が、フィルターに付着したために起こる変化です。水道水に赤錆が混入する主な原因としては、水道管の老朽化と受水槽の放置が考えられます。
※詳しくは「赤サビが出る理由」をご覧ください。
早い場合には、わずか数日(2~3日)で、赤錆による着色が見られる方も多く、深刻な場合にはコーヒーを通したかのような色になった写真とともにご相談を受ける場合もあります。
「赤錆は酸化鉄であり、鉄分を体内に入れても健康上は全く問題は無い」ということは、確かに正しいと考えますが、「水道水に混入しているものが赤錆だけである」という保証はどこにもありません。
フィルターが茶色く変色する場合は、水道管などの水道設備の老朽化が疑われ、むしろ赤錆(酸化鉄)以外の金属や不純物の混入の可能性も考えるべきです。
水道赤錆チェッカーのフィルターが、急に変色した場合などは、弊社カスタマーセンターまで気軽にご相談ください。0120-56-7063(水道赤錆.com|ノース・ウォーター株式会社)
緑色に変化したフィルター
フィルターが緑色に変色した事例です。フィルターの表面を拡大してみると、緑色の斑点のようなものが付着しており、これらの密度によって緑色の濃淡がついていることがわかります。
詳しく分析した結果、これらは「植物プランクトン(ラン藻の仲間)」であることが判明しました(※北海道立工業技術センターによる分析)。
原則として、水道水に植物プランクトンが含まれることはありませんが、マンション・集合住宅などで受水槽(貯水槽)を使用している場合は、受水槽内部で藻類が繁殖してしまい、その一部が水道水に混入しているケースがあります。
井戸水を利用しているご家庭でも、フィルターが緑色になるケースは多々お聞きしております。
「水道赤錆チェッカー」をご使用になられて、フィルターが緑色に変色した場合は、まずは「受水槽内部の状態を確認する」、「井戸水の使用の有無(稀に気づかずに井水を使用している場合もございます)」などをご確認頂くことで、改善策が見えてくると考えます。
灰色に変化したフィルター
フィルターが灰色に変色する場合もあります。これは、浄水場で除去しきれなかったごく微量の不純物や濁りが、原因であると考えられます。(※水道法で定められた水質基準の一つに「濁度」という項目があり、これは水道水にごく僅かな濁りがあることを示しています。)
「水道赤錆チェッカー」をご使用になられて、フィルターが茶色にならず灰色になった場合は、水道管の老朽化による赤錆についてのご心配は無いと判断できます。
ご存知のように、水道水は管轄の浄水場から何キロもの長い水道管を通ってあなたの台所の蛇口に届きます。フィルターが灰色になったご家庭は、幸いにも比較的老朽化していない水道管の経路を辿って、あなたの台所に水道水が供給されていると判断でき、安心して水道水が使えるという目安のひとつになると考えられます。